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数々のヴィンテージ・シンセとエフェクトのエミュレート・プラグインを世に送り出し、いずれも高い評価を得ているフランスのデベロッパーArturia。
今回紹介するプラグイン【Efx MOTIONS】は、そんな Arturia から新しくリリースされたマルチエフェクト・プラグインです。
ざっくり言うと、Cableguys の ShaperBox や Devious Machine の Infiltrator あたりに真っ向勝負を仕掛けつつも、最近流行りのトランジションをかっこよく演出しちゃうよ系マルチエフェクトも意識した感じのプラグインです。
自由に描けるLFOでフィルターやボリュームなどを簡単に制御できるのを中心に、洗練されたエフェクト、充実のモジュレーション、スタッター専用シーケンサーなど、超盛りだくさんの内容となっております。
ミックスでのちょっとした処理からアレンジでの複雑なエフェクトまで、色々なシーンで活用できるプラグインですよ!
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目次
Efx MOTIONS の特徴と機能紹介
5つのエフェクト・モジュール
それぞれのエフェクトには独自のパラメータと、MotionとDynamicsで動かしたい量を調節するノブがあります。
もちろん、モジュレーションなしで普通のエフェクトとして使うこともできますよ。
順番はドラッグ&ドロップで自由に入れ替え可能です。
5つのフィルター・モードを搭載。
ヴィンテージ・フィルターも入ってますよ。
ライブラリーには様々なデジタルサンプルがそろっています。
ドラムなどにレイヤーしたり、MIDIでトリガーすることもできますので自由なリズムで鳴らすのも良いですね。
Devious Machines の Texture のような用法も可能です。
ちょっと物足りない時に、色々な音をレイヤーできるマルチ・エフェクト・プラグイン!Devious Machines【Texture】レビューバラエティ豊かな歪み系がそろっています。
リズムや周波数の特定のポイントを狙ってドライブさせてもいいし、モジュレーションをかけて大胆なサウンドにするのも良いですね。
モジュレーションと組み合わせてトレモロやゲート・エフェクトなんかを表現できますよ。
トリガー方法を変えればトランジェントを強調したり削ったり、なんて使い方も可能です。
キックに合わせてベースの低域のみ抑えるサイドチェイン・ダッキングにもバッチリ対応できます。
ステレオ幅もコントロールできるパン・エフェクトです。
これがあればオートパンはいらないかも。
Dry Bassで低音をスルーできるのも嬉しいですね。
ちなみに、各エフェクトはビジュアライザー・ディスプレイ上のフィルターを使って適用範囲を調節することもできますよ。
ちなみにこのフィルターは普通にハイパス/ローパス・フィルターとしても使えます。
モーション・エディター
自由に描けるLFO的なやつで、それぞれのモジュールごとに用意されています。
Cableguys の Shaper シリーズや Devious Machines の Infiltrator のようにこちらがプラグインのメインのセクションとなります。
ドローモードも便利ですし、グリッドの設定も分かりやすいので、かなり描きやすいですよ。
トリガーのタイプも色々用意されています。
通常のLFOな動きをするもの以外に、トランスゲートのようなものや、
トランジェントや、
ダイナミクスでコントロールすることもできます。
また、MIDIで自由に制御することも可能となっております。
リピート/エフェクト
ロールやリバースといったスタッター的なサウンドを作るエフェクトと、その他のエフェクトは専用のタブにまとめてあります。
ロール、リバース、ピッチ、ストレッチ、ストップ、はあらかじめシーケンサー形式にまとめられていますので、好きなタイミングで好きなエフェクトをかけていくことができます。
トライ&エラーが簡単にできますので、かなり作りやすいですね。
その他にも色々なエフェクトが用意されていますよ。
エフェクトは2つまでですが、ドラッグ&ドロップでリピート・エフェクトの前に持ってきたりもできます。
一つ一つのエフェクトのクオリティも高く、スーパーユニゾンやマルチバンドコンプといった魅力的なものがそろっていますよ。
モジュレーション
Efx MOTIONS は、メインのモーション・エンベロープ以外にさらにモジュレーションが用意されています。
マクロ2つに、シーケンサー、ファンクション(モーション・エンベロープみたいなやつ)、ランダムエフェクト、エンベロープ・フォロワーから3つまで選べます。
割り当てはドラッグ&ドロップで簡単にできます。マクロへの割り当ても同様です。
参考動画
まとめ
メインのモーション・エンベロープに加えて豊富なモジュレーション・ソース、さらにスタッター用シーケンサーまで用意されていますので、めちゃくちゃ複雑な音作りにも簡単に対応できるのがすごいですね。
もちろん、サイドチェイン・ダッキングやオート・パンといったシンプルな用途にもちゃんと対応できますし、別に使いにくいわけではないのですが、ShaperBoxのように必要なエフェクトを追加していくタイプではないのでなんとなく持て余している印象は受けます。
単に気持ちの問題ですけどね。
こういう系のマルチの中では現状最後発なだけに、いいとこ取りはしつつもArturiaらしさもちゃんと入れてきているのがさすがです。
盛りだくさんの機能で少し難しい感じもしなくはないですが、チュートリアルもありますし、そのうち日本語マニュアルもできると思いますのでそんなに心配する必要はないでしょう。
アレンジからミックスまで、様々な用途で活躍してくれるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください!
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