バッキングにもリードにもオススメな、サンプラーとサンプルが合わさったボーカル音源！Excite Audio【Bloom Vocal Edit】レビュー

優秀なプラグインをコンスタントにリリースしているメーカー Excite Audio のBloomシリーズ第４弾は【Bloom Vocal Aether】に続くボーカル・インストゥルメント【Bloom Vocal Edit】です！

あらかじめプリセットされたサンプルと高性能サンプラーという組み合わせで、高度な編集機能を使いリアルタイムでの演奏から制作までを自在にこなすことができるインストゥルメントです。

前回よりもドライなサウンドで、リズミカルなワンショットからバッキング、リードのボーカル・トラックまで幅広く使えますよ！

参考

DTM用語集（11/1更新）

サンレコ 〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

Bloom Vocal Edit の特徴と機能紹介

メイン画面

ボーカル・サンプルは同梱されますので、自前で用意する必要はありません。（というか自前のサンプルは使えないっぽい）

それらのサンプルをいい感じにエディットして各キーに割り当てたプリセットが豊富に用意されていますので、基本的にはそこから好きなものを選んでプレイしていけばOK。

白鍵→エディットで設定したボーカルのモチーフをトリガー。

黒鍵→オクターブ・アップ／ダウン、逆再生、スピード・アップ／ダウンといった効果、２オクターブ目はエディットで設定したフレーズをトリガー。

という感じになっています。

また上には４つのマクロノブ。

• Glue・・・コンプ的な効果
• Fuzz・・・ファズ的な効果
• Metallic・・・スラップバック・ディレイ
• Dubler・・・ダブリング的な感じでステレオ感や厚みが増す

お好みでマスター・エフェクトを表示することもできます。

黒鍵の効果と組み合わせてリアルタイムに様々な演奏をすることができますよ。

マクロとマスター・エフェクトをMIDIコントローラーに割り当てておけばさらに充実した楽器に早変わり。

すごいのが、キーとスケールを選択するとロードされているサンプルも一発でそれに合わせて直してくれることです。

サンプル・バンクを開くとすべてのサンプルを参照することができます。

８つのバンクの各キーをクリックすると、サンプルをオリジナルのキーで聴くことができます。

気に入ったサンプルを一番下の鍵盤にドラッグ＆ドロップでロードすると自動的に現在選択されているキーに合わせてくれます。（バンクごとドラッグ＆ドロップすることもできます）

一つずつ確認していくのが面倒な方は、ランダムボタンでガチャることもできますよ。

エディット画面

Bloom シリーズは編集機能が充実しているのも大きな特徴の一つです。

こちらでロードしたサンプルをお好みで細かく作り込むことができます。

サンプルの再生範囲はもちろん、他にもこんな感じの機能が搭載されています。

• チョーク（ハイハットのオープン／クローズなんかで設定するあれ）
• 再生方向
• 再生速度
• プレイバック方法（鍵盤離したら止まるとか止まらないとか）
• アタック、リリース
• ピッチ、フォルマント、ボリューム、パン
• BPM Warp（リズムをBPMに合わせるかどうか）

グリッドも使いやすく、トランジェントでスナップできるのが何気に便利です。

こちらはフレーズ・プレイヤーという機能で、２オクターブ目の黒鍵A〜Eにロードされるフレーズを作るところです。

真ん中のウィンドウにサンプルを並べてフレーズを作っていきます。直感的に操作できていい感じです。

また、フレーズに沿ったエフェクトやピッチ変化なんかも自由に設定できます。

ピッチ、ディレイなどそれぞれに一つずつ自由に描けるタイプのエンベロープが搭載されていますので、かなり複雑な効果も簡単に作りこむことができますよ。

また、フレーズのプレイバック方法もフレーズによって変えることができるのが便利です

エフェクト

マスター・エフェクトはビットクラッシャー、ディレイ、リバーブ、ハイカット、ローカットが備わっています。

どれも音は高品質で、詳細画面を開いてちゃんと作り込むこともできますよ。

参考動画

メーカーによる紹介動画

短いデモ曲を作ってみた

Bloom Vocal Edit と Bloom Drum Breaks を使っています。

まとめ

Bloom Vocal Aether のサンプルとエフェクトが変わっただけと言ったらそうなのかもしれませんが、それぞれ明確な方向性のもとにサンプルやプリセットが組まれているため即戦力として使いやすいのが大きな利点です。

サンプルを並べてフレーズを作るやり方は Bloom Vocal Edit のフレーズ・プレイヤーでやるのと、DAWのピアノロールで打ち込むのとどちらにも対応してます。

積極的にモジュレーションをかけたいのであればフレーズ・プレイヤー、決まったパターンでないフレーズはピアノロールがそれぞれ有利だと思います。

デモ曲では、ドラム・パターンはBloom Drum Breaksのフレーズ・プレイヤーで編集したものを書き出してオーディオで少し編集、ボーカルはいずれもピアノロール打ち込んで、リフは書き出して、リードボーカルはそのままインストゥルメント・トラックのまま使用しています。

CPU的に不安な場合はループを制作するイメージで書き出しながら使うといいでしょう。

プリセットをベースに作っていけるので、ボーカルのサンプルパックからサンプルを選んで編集していくよりも簡単だし、アイデア的にも叩き台となるフレーズがあった方が楽です。

ぜひチェックしてみてくださいね！

2024年1月30日 ボーカル・サンプルを自由に編集、演奏できるインストゥルメント・プラグイン！Excite Audio【Bloom Vocal Aether】レビュー

2024年3月5日 ドラム・サンプルを自由に編集、演奏できるインストゥルメント・プラグイン！Excite Audio【Bloom Drum Breaks】レビュー

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