頻繁に使う割には教本などで詳しく紹介されることが少ないヴィブラート。これは、取り上げるほどではないというか、まあみんな好きにやればいいよということだと思います。
確かに、ヴィブラートは表現したいこと、感性的な部分に直結したテクニックですので好きにやるのが一番いいのですが、それでも「ちゃんと練習したいな」「なんかイメージ通りに上手くかからないな」っていう人もいらっしゃるでしょう。
今回はそんな方向けにヴィブラートの基礎練習について紹介したいと思います。
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目次
ヴィブラートのテクニック
綺麗なヴィブラートとは
なんでもいいのはいいのですが、一応一般的に綺麗に聴こえるヴィブラートというのもあります。
その条件は次の二つ。
- ゆれ幅がばらついてない(ゆれ幅がバラバラですと、ひゅ~どろどろみたいな幽霊ヴィブラートになります)
- 曲のリズムにあっている(曲のヴァイブレーションと合っているということは、曲が表現したいことと合っているということ)
したがって、ヴィブラートの基礎練習のポイントはこの二つをコントロールできるようにすることにあります。
かけ方のバリエーション
どんなヴィブラートになるかを決める要素は次の四つになります。
- ゆらす方向・・・(基音に対して)上にかける、下にかける、両側にかける
- ゆらす幅・・・大きい、小さい、だんだん大きく、だんだん小さく
- ゆらす速度・・・速い、遅い、だんだん速く、だんだん遅く
- かけ始めとかけ終わりのポイントの前後
これらを使い分けることにより、様々な表現が可能になります。
ヴィブラートの練習
基礎練習のやり方
メトロノームやタップなどに合わせて、
- 上に8分、3連、16分、5連、6連…
- 下に8分…
- 両側に…
そんな感じにやっていきます。順番は適当でもいいですし、途中でリズムを変えたりなど色々と工夫してやりましょう。
必ず基の音から始める(弾くと同時にいきなり上げたり下げたりするのは×
上げた(下げた)音が一定に。毎回違うのは×
戻した(両側の時は逆の)音が一定。戻り切ってなかったり通りすぎちゃうのは×
また、かけ始めや終わりも一拍待ってかけたりとか色々試してみましょう。
参考動画
色々な人のかけ方を参考にする
基礎練習はあくまでもコントロールを身につけるためにやるだけで、ヴィブラートというのは手ではなく耳で覚えるものです。
同じフレーズを10人弾いたら10人全員違うかもしれないほどにかけ方のバリエーションは豊富にあります。
ですので、手始めには好きなアーティストのかけ方を真似するといいと思います。好きなんだけどヴィブラートはそんなに、というパターンもあるかもしれませんのでその場合は好みのかけ方する人を探しましょう。
歌ってみる
こんな風にかけたいなというイメージがつかめたら、できれば一度歌ってみるといいと思います。
どんなヴィブラートをかけるかという部分は楽器のテクニックではないので、楽器をいくらいじくり回してもうまくはなりません。
イメージ通りにかけられるかという部分は楽器のテクニックですので楽器で練習しましょう。
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