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やすかずんファーストアルバム「ゆく」プレス盤レビューです♪
まず驚くのは、ギターによるアコースティックアルバムにあるまじき音圧。
クラシックギターアルバムとはいえメタTが制服のやすかずんのアルバムだ、これだけ何でもアリなアルバムだとミックス〜マスタリングの方向性には苦労したと思う。
全体的にクリアで硬めな音のメタルミックスがアルバムを通した統一感とメタルなベースを表現することに成功していると思う。
その代わりプレス盤からはデモ盤にうっすら漂っていたブラック臭は後退しているので、アングラファンにはメジャーに魂売ったとか言われちゃうか?
では、収録曲をざっくりとレビューしてみたいと思う。
① ハーモニクスで始まるオープニング曲。(メタルアルバムだと思ってジャケ買いした人は早速後悔?)癒し系な雰囲気を漂わせつつ、既にそうではない何かがちらほら…
② やすかずんの代名詞的とも言えるテクニカルなタッピングとパーカッシブなプレイが早くも登場するミッドテンポのクールなナンバー。
③ 本人によるパーカッションが入ったタッピングを交えたアルペジオ曲。
④ ギターも多重録音されている。やすかずん独特のタイム感は誰にもマネできない。たとえ本人であっても…
⑤ テクニカルなソロを堪能できるちょいスパニッシュなタイトル曲。常人には思いつかない独自のフレーズ感と速弾きが彼のソロの特徴だ。
⑥ 一転して落ちついたボサノバナンバー。こういったソロ曲でもメロディーなど随所にタッピングを使用してくる。アコースティックでメロディーをタッピングで歌わせるという繊細なテク。
⑦ なんだかよくわからないタイトルのアルペジオ曲。半音進行するコードワークに挟み込まれるデスボイスがたまらない。
⑧ 本格的な(アコースティックで)メタルソング。アルバム最長の6分超えなあたり、結局これがやりたかったんじゃ?な気もする。メタルをクラシックギターでやったというよりも、クラシックギターでしかできないメタルソングを見事に開拓したと思う。
⑨ メタルアルバムにありがちな怪しいSEに続くのは…癒し系ナンバー。ライブでよく見る流れをCDでも。最後はトレモロで締めくくられる。
⑩ アルバム中唯一のカバー曲。といってもやすかずん節全開と言っていいだろう。クラシックの影響はないかのように見せかけているが、音楽性の奥深いところでベースの一つとしてアルバム全体を通して漂っているように感じられる。
11 アルバムを締めくくるのはキャッチーなメロディーの落ちついたナンバー。
全体的にデモ盤よりも作り込まれていて、サウンド的にも聴きやすくなっていますが、かといって良いところはまったく失われていないどころか「やすかずん」という個性がよりクリアに伝わってくるような気がします。
これまでの活動で培い、練られたものが詰まった素晴らしいアルバムです!
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