この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
シンセオタク集団 Cherry Audio が Oberheim Eight Voice をエミュレートしたソフト・シンセ・プラグイン【Eight Voice】の紹介です。
Eight Voiceは、ご覧の通りやばい存在感の貴重なヴィンテージ・シンセで、あまり残っていないってことはまあ・・ね、なものをCherry Audioが弱点克服+αな魔改造を施した系のプラグインとなっております。
Oberheimならではのサウンドはそのままに8ボイスの部分もうまく活かせるようになっている面白いシンセですので、ぜひチェックしてみてください!
スポンサーリンク
わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です!
目次
Eight Voice の特徴と機能紹介
ボイスモジュール
Oberheim SEMをベースにしたこちらのモジュールが8つ搭載されて8Voiceってわけです。
波形的にはノコギリ波とパルス波の2つ、それとフィルターを組み合わせて基本的な音を作る感じになります。
フィルターセクション(VCF)の下辺りにあるVCO1をPUL(Pulse)の方に回すとオシレーター1がパルス波、
SAWの方に回すとノコギリ波になります。
他のところでも使われている双方向性のコントローラーが特徴的ですね。
パルスにした場合はこちらのPulse Widthノブでパルス幅を調節できます。
オクターブやピッチデチューンなどはこちらで、
モジュレーションは下のスイッチでソースを選んで、上のノブでピッチ、パルス幅のどちらに適用するかを選びます。
Syncスイッチはオンにすると波形の先頭がリセットされ、VCO2で倍音をコントロールするような仕様になります。
ローパス、ノッチ、ハイパスという3つのフィルタータイプがシームレスに変化するノブが特徴的なフィルターです。
BPスイッチをオンにするとバンドパスフィルターになります。
モジュレーションはオシレーターと同じで、下のスイッチでソースを選んで上のノブで適用する感じです。
- Mono/Last・・・入力されたすべての音符に反応します。最近弾いた音が優先されます。
- Mono/Lo・・・入力されたすべての音符に反応します。演奏された最も低い音が優先されます。
- Mono/Hi・・・入力されたすべての音符に反応します。演奏された最も高い音が優先されます。
- Poly/A、Poly/B・・・ボイスをA /Bにスタックすることができます。
- Voice Link ボタン・・・パラメーターをリンクさせるLink Groupのどこに属するかを選ぶボタンです。
- Keyb・・・上の位置でMIDIコントローラーやDAWシーケンサーから入力される音に反応するようになります。
- Seq・・・上の位置でMini Sequencerから入力される音に反応するようになります。(両方オンにすることもできます)
真ん中は、鍵盤のここまではこの音色で〜なスプリットや、音を重ねるレイヤーで活用できるキーレンジ機能。
右はアウトプットでパンやソロなどがあります。
ボトムコントロールセクション
チューニングやフィルターのオフセット、ポルタメント、シーケンサー、エフェクトなどがありますが、ポイントはやはりリンクグループ機能です。
リンクグループ1、2のアクティブやオン/オフ、ソロは各モジュールのリンクグループボタンと連動していますので、ここで一括してどのモジュールをリンクするかなどをコントロールすることができます。
また下のPoly Assign Modeでユニゾンやポリモードの時の発音パターンなどを変えられます。
CPU
肝心のCPU負荷ですが、見た目のゴツさに比例してって感じです。
8台フルに使うとこんな感じで、
オーバーサンプリングをフルで使うとここまで跳ね上がります。
ちなみに、SEM(Eight Voiceはこれを8台つなげた感じ)をエミュレートしているBrainworxのbx_oberhausenを16ボイスで鳴らしてもこんなもんです。
「あ、あのoberhausenと並ぶだと!?」とビビった方は無料のトライアル版をダウンロードして自分のPCで使えるかどうかチェックしましょう。
流石に推奨環境も高めです。
- macOS 10.9 or above, 64-bit required. Quad-core computer with 8GB of RAM recommended.
- Windows 7 or above, 64-bit required. Quad-core computer with 8GB of RAM recommended.
参考動画
まとめ
bx_oberhausenやArturiaのSEM VのようにSEMをポリ仕様にするのではなくEight Voiceを大真面目にエミュレートする辺りがCherry Audioらしいところです。(マニュアルでシンセについてアツく語ってしまうような会社ですからねw)
一通り触ってみましたが、モジュールごとに音色やオクターブ、フィルター設定などを変えてスプリットしたりレイヤーしたりなど、確かにEight Voiceじゃないとできないことというのもたくさんあるな、と感じました。
個人的にはモジュールごとに設定変えてアルペジェーターで動かすのが気に入りました!
ただ、なんの予備知識もなくいきなりサクサク使っていけるような簡単なシンセではありませんので、ある程度シンセの扱いに慣れているちょっとオタク気質の方か、Oberheimファンの方向けと言ってしまっていいと思います。
正直言ってOberheim SEMの音だけが目的なら、Brainworxのbx_oberhausenか、ArturiaのSEM Vをオススメします。
Eight Voiceも慣れれば音作りもそんなに手間じゃないし、色々実験できるのは面白いです。
いつもなら「まずはデモ版でも触ってみて〜」と言うところですが、そんなにバカ高いシンセではないのでセールの時とかに買ってじっくり触ってみた方がより魅力を感じられると思います!
購入はこちら
広告