EQのような独自技術で歪みを柔軟にコントロールできるマルチバンド・ディストーション・プラグイン！Denise Audio【God Mode】レビュー

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個性的なGUIに斬新な技術が詰め込まれたプラグインで高い評価を得ているデベロッパーdeniseのサチュレーション・プラグイン【God Mode】を紹介します！

現代のミキシングにおいてサチュレーションの役割は非常に重要で、各社リミッターやクリッパーと合わせて力を入れている分野だったりしますよね。

そんな中、EQのようなUIで歪みを自由かつ直感的にコントロールできるという万能さと使いやすさで頭ひとつ抜きん出ている（と私が感じている）プラグインがこの【God Mode】です！

わからない用語がありましたらこちらのサイトが便利です！

God Mode の特徴と機能紹介

目的に合わせて３つの歪みのタイプ（TAPE、WARP、BUZZ）を使い分けたりブレンドしたりすることができます。

ウォームにしたり、ノイジーにしたり、ぶっといサウンドにしたい時でも、プッシュプル・グラフと合わせて自由自在です。

SIDE-TAPEをオンにすると他トラックからのサイドチェイン入力に合わせてTAPEディストーションをかけることができます。

サイドチェーン元をミュートにしてトリガーとして使っても良さげです！

ハイパス／ローパス・フィルターはエフェクトの前段と後段両方にあります。

リニアフェイズフィルターを使用しているのも特徴の一つで、完全に同位相なためDRY /WETのミックスやDRY /WETそれぞのパンを独自に振ることも問題なくできちゃいます。

原音は左、歪ませたウェットは右に寄せるみたいな使い方もできますよ。

音質面でも、結構深くかけてもぐちゃぐちゃにならなかったり、またマスタリングでカラーを微調整するような使い方にも向いていますね。

Pultec EQインスパイアの技術で、その後同社の人気コンプ・プラグイン【Dragon Fire】（レビュー記事はこちら）や【Bad Tape】（レビュー記事はこちら）などにも採用しているdeniseの顔とも言える技術となっております。

EQのような（使い方は実際にEQと同じ）プッシュプル・グラフを使って加える歪みを周波数帯域ごとにコントロールできるというものですが、それだけだと「もうそういうのあるよ？」と思う方もいらっしゃると思います。

プッシュプル・テクノロジーの真価は突っ込んだものを戻すプルの方でして、要はサチュレーションを加えた時の真空管っぽい温かみや太さといった効果とゲインのプッシュ具合を自由なバランスに調整できるという、よりサウンドデザインの幅が広がる機能です。

ゲインはあまり変えずに特定周波数のカラーだけを調節したい時はもちろん、歪みのみではいまいちしっくりこない時などもプッシュプルで調節するとバシッといい感じに決まったりしますよ〜

「柔軟に使えて尚且つ音が良いサチュレーション・プラグインが欲しいよ〜」という欲張りさん（私みたいな）もきっと満足していただけるのではないでしょうか。

サウンド面とワークフローのスムーズさは使いやすいと感じるかどうかにも大きく関わると思っていますので、機能の多さなどよりも個人的に重要視している部分です。

特にプッシュプル・グラフは単なるマルチバンドを超えた機能で、一度使うと便利すぎてなかなか戻れなくなります（私はなりました）。

ぜひ一度体験してみてください！

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