ギター枕ことダイナレット(Dynarette)の利点と欠点を徹底レビュー!

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昔は種類も使っている人も少なかったギター指示具ですが、色々増えていって今では種類もけっこうありますよね。

そんな中でもそこそこ老舗の一つが通称ギター枕ことダイナレットです。

多くのギター指示具(ギターサポート)がギター自体に取り付ける(挟んだり吸盤で貼り付けたり)タイプなのに対し、ダイナレットはギターと太ももの間に挟むクッションのようなもので、どこも固定しないのが大きな特徴となっています。

こういうやつ


Dynarette(ダイナレット)ギター枕

ちなみに、私はダイナレットを2009年頃から2020年の中頃まで10年以上愛用していましたので、良いところもイマイチなところも熟知しています。

というわけで、今でも使っている方がかなりいますので、現在進行形で使用されている方や使おうか検討されている方に参考にしていただくため、ダイナレットの利点と欠点を解説してみようと思います。

ギター指示具色々

ギターレスト

元祖ギター指示具と言っていいでしょうか?

最初にプロの演奏家が使っているのをちらほら見かけるようになったのがこれですね。

万力のようなものでギターを軽く挟みこんで固定するタイプになります。

エルゴプレイ

こちらも一時よく見かけたギター指示具ですね。

吸盤でギターに固定するタイプで、ギターの角度なんかも調節できるようになっています。

ギターリフト

こちらも吸盤でギターに取り付けるタイプ。

他にも折りたためるタイプとか色々ありますので「ギター指示具」とか「ギターサポート」などのキーワードで検索してみると面白いと思います。

私も色々試してきましたが、概ねギターに取り付けるタイプが多いですね。

なぜ支持具を使うのか?

そもそも、なぜギター指示具を使うのか?という点も一応おさらいしておきましょう。

といっても、そんなに難しいことではなく、単純にギターを保持する位置を高くするためです。

そうすることにより、

  • セーハがやりやすい(やたら手首が曲がってしまったり、体で大幅にサポートしなくてよくなる)
  • ストレッチが楽(手がネックよりも下のポジションにきた方が指を開きやすい)
  • 下の弦に触らないように押さえるのがやりやすい(特に低音弦を立てて押さえる場合などが楽)

などの利点が得られます。

ようは手や腕がネックの下にきた方が有利なテクニックにアドバンテージがある感じです。

ということは、親指で上から押さえるようなテクニックはやりにくいことになります。

足台じゃだめなの?

広い意味では足台もギター指示具の一つですね。

足台の欠点は片足を上げているため、長時間の演奏だと腰や背骨に負担がかかることです。

そのため、両足を床につけた状態でギターを保持できるギターサポートにはしるわけですね。

ただし、片足を上げている、姿勢に左右差があるということよりも、長時間同じ姿勢をとり続けていることの方が問題です。

その辺りが、足台を使っていても大丈夫な人、ギターサポートに変えたのに相変わらず調子が悪い人、の理由の一つになっていると思います。

ダイナレットの利点と欠点

ちょっと前置きが長かったので、ざざっと良いところとイマイチなところを挙げていきますね。

良いところ

ギターを自由に動かせる

これが最大の利点と言っていいでしょう。

ギター側も足側も固定されていませんので、演奏中にギターも足も自由に動かせます

多くのギターサポートが固定タイプですので、これは唯一無二の強みですね。

ギターに優しい

ギターを挟んだり吸盤でくっつけたりするわけではないので、ギターの塗装や演奏途中で外れる心配はありません

軽い

スチール製のギターレストや足台などに比べると軽いです。

枕になる

まあ、これはどうでもいいところですが、練習の合間にダイナレットを枕にして昼寝する、という使い方があるようです。

いまいちなところ

慣れないと不安定に感じる

固定されていないということは、自由に動ける反面不安定に感じる方もいらっしゃると思います。

私もはじめてコンサートで使った時はちょっと不安でした。

ちなみに、ダイナレットの下に滑り止めが付いているため演奏中にずれてくることはあまりありませんし、ずれてきたとしてもある程度慣れていればさっと戻せます。

細かい高さは調節できない

ダイナレットのサイズは大と小しかありませんので、微妙な高さ調整はできません。

ダイナレットのみで使う場合は基本大の方で選んでおけば大丈夫です。

足台と併用される場合などは小の方も選択肢に入ってくる感じです。

かさばる

分解したり折り畳んだりができないため、持ち運ぶ時にけっこうかさばります。

が、専用の袋はギターケースなどに取り付けられるようになっているため、手が塞がったりバッグがパンパンになることはありません。

振動を吸収する

クッションがギターの振動を吸収するため、けっこうギターの鳴りが変わります

人の体もそれなりに吸収しますが、それ以上です。

ギターのタイプによっては影響が少ない可能性はありますが、少なくとも伝統的な工法のギターはもれなく影響がありました。

まとめ

ちなみに、私が10年以上使っていた一番の理由は演奏中にギターや足、体を自由に動かせることです。

そして、ダイナレットを辞めた一番の理由は音の鳴りが抑えられてしまうことです。

ずっと「気のせいかな?」と騙し騙し使っていましたが、やはり比べてみると違いは明らかで、一度気づいてしまうともうダメでした。

ただし、ギターサポートの選び方は演奏スタイルと使用ギターとの兼ね合いになってきますので、私の感想がそのまま当てはまるとは限りません。

周りにギター仲間がいれば少し貸してもらって試してみてもいいですが、自分に合うかどうか判断するにはやはりある程度の期間試してみるのをオススメします。

というわけで、ダイナレットが気になっている方の参考に少しでもなれば幸いです!

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