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AAS(Applied Acoustics Systems) の物理モデリング技術と、個性的なコントロールサーフェス touché で知られるフランスの会社 Expressive E のコラボで生まれたソフトウェア・シンセサイザー Imagine
「モデリングされた架空のアコースティック楽器を色々な方法で鳴らす」という、サンプルベースとも波形ベースとも異なる斬新なアイデアから生まれたサウンドはオーガニックかつ未来的で、他シンセとは一線を画するものとなっております。
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目次
Imagineの特徴と機能紹介
波形やサンプルを加工するシンセと違って、Imagineの基本的な発想は新たな楽器の創造にあると思います。
既存の楽器の再現や、弱点の克服、プラスアルファといったフィジカルモデリングのアドバンテージをさらに一歩進めた形の1つといった感じでしょうか。
では、その特徴をみていってみましょう。
main preset browser
「ほら、こんな音も作れちゃうよー」というショーケースタイプではなく、ちゃんと使えるプリセットが揃っていますので、基本的にはこちらでお好みのプリセットを選んで使っていけばOK!
比較的減衰系の音色が多いかなという印象はあります。
Instruments
こちらがImaginのメインエンジンとなる部分になります。
Instrument1と2の2つのエンジンをレイヤーさせて音を作っていきます。(片方だけでもOK)
音作りは、まず上のInstrumentのところからプリセットを選ぶ感じです。
categoriesというのが楽器の振動する部分(ギターの弦や、打楽器のヘッドなど)のモデリングで、excitatorsがそれを振動させるソース(叩くのか擦るのかみたいな)になります。
左側の組み合わせを選ぶと右側のinstrumentsのプリセットが切り替わりますので、その中からお好きなのを選ぶ感じになります。
- ドラムやボンゴのような打楽器系はskin
- ギターやヴァイオリンのような弦楽器はstring
- 笛やブラスなどの菅楽器はtube
- 木琴的な打楽器はbar
例えばダルシマーや揚琴みたいなイメージだったら弦を叩いて音を出しているのでstring+malletですね。
で、選んだexcitatorsによって操作パネルのパラメータが変わります。
ここでさらに音を詰めていくわけですね。
ちなみに、noiseにだけADSRが付いています。
FX page
下の方にあるEFFECTSを選ぶとエフェクト画面に切り替わります。
シンセ付きのエフェクトですのでどれもそんなに細かくはいじれませんが、結構いい感じにかかります。
特にステレオ・ディレイとプレート・リバーブはかなりキレイにかかるのですが、外部のエフェクトもかけようとするとどうしてもその後に挿す感じになってしまうのがシンセエフェクトの辛いところですね。
ちなみにEXPRESSIVE FXはこちらから2つ選べます。
Imagineだけで音作りを完結させてしまってもいいかも。
Modulation
モジュレーションはメインのパラメータとエフェクトどちらにもかけられます。
左の4つあるマクロに好きなパラメーターを割り当てて、右のモジュレーター(エンベロープやLFOなど)で動かしていくタイプになります。
モジュレーションはよりどりみどり
自分で描くこともできます。
CPU負荷
さて、このように画期的な機能を持ったImagineなのですが、残念なお知らせがあります。
そう、フィジカルモデリングの宿命CPU負荷です。
まあ選ぶ音色にもよるのですが、特に重い音色なんかですとこうなります。
ちなみに、LogicのAlchemyを最高音質に設定して鳴らしてもこんなもんです。
一応エコモード的なのもあるにはありますが・・
マニュアルにも「音のクオリティを下げるなり発音数を減らすなりしてなんとかしてちょ」って書いてありますが、この推奨環境ですからね。
System Requirements
Mac
macOS 10.13 and higher (64-bit only)
AU / VST / VST3 (No Standalone version)
Intel Core i5-7400 or Ryzen 5 2600
4 GB RAM
Windows
Windows 10 (64-bit only)
VST / VST3 (No Standalone version)
Intel Core i5-7400 or Ryzen 5 2600
4 GB RAM
ね。
とりあえず重いシンセの仲間と認識していただければいいと思います。
ちょうど私の環境がIntel Core i5ですが、落ちるまではいかないまでも選ぶ音色によってはノイズや音切れは入ってきますね。
ただ、複数立ち上げて鳴らすこともできてはいますので、まあ書き出しながら作れば全然大丈夫です。
ちなみに、重いシンセは「これはハードウェアシンセなんだ」と自分に言い聞かせながら使うことにしています。
参考動画
まとめ
聴いたことがあるようでない、ないようである、
未来的な感じもするし、どことなく懐かしい感じもする、
完全なアコースティックでもないけど、いかにもなシンセサウンドとも違う、新しいサウンド体験ですね。
ギターやドラムのようなアコースティック楽器を色々な方法で鳴らして新しいサウンドを探したりするような楽しさに近いものがあります。
音的にはアコースティックなサウンドとデジタルなサウンドの間のような雰囲気ですので、色々な場面で使いやすい音だと思います。
非常に印象的なサウンドを作れますので、ぜひお試しください!
特徴的な音を作れるインストゥルメントをお探しの方、
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