どれか一つ買うなら結局これがオススメ！洗練されたサウンドとワークフローのEQプラグイン、FabFilter【Pro-Q 3】レビュー

ハイクオリティなサウンドと使い勝手の良さが特徴のプラグインで、業界標準といってもいいくらい多くのアーティストやエンジニアの支持を得ているメーカー FabFilter。

今回はそんなFabFilterのイコライザー・プラグイン【Pro-Q 3】を紹介します！

• Pro-Q3に変えただけで仕上がりのクオリティが上がるほど音が良い。
• ダイナミックEQや他トラックとの被りチェックなどの多彩な機能。
• 考え抜かれたGUIと豊富なショートカットでめっちゃ使いやすい。
• トップクラスにCPU負荷が軽い。

究極のEQと言ってしまっても差し支えないくらいです。
みんな使うのも納得。

日常的に長く使える間違いない１台が欲しい、と思っている方に最適のEQですよ！

参考

DTM用語集（11/1更新）

サンレコ 〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

Pro-Q 3 の特徴と機能紹介

優れたワークフロー

ディスプレイはスペクトラム・アナライザーにEQのコントロールが浮いているスタイル。

GUIを小さくしても（大きさも色々変えられます）アナライザーの視認性を邪魔しないので見やすいです。

小さいウィンドウも出ます。
こちらでも大体のコントロールはできちゃいますよ。

バンドごとのオンオフやソロでの視聴、各パラメーターへのアクセスもしやすいですし、ショートカットも豊富ですのでサクサク作業を進めていけます！

バンドの追加はクリックする場所によって自動でフィルタータイプが選択（左端をクリックするとローカットみたいな）される仕様。

フィルター・タイプ

選べるフィルターの種類はこんな感じ。

チルトフィルターは２タイプから選択できます。

ローパスとハイパスはブリックウォールもできますよ。

処理モード

ゼロレイテンシーモード、ナチュラルフェーズモード、可変処理分解能を持つリニアフェーズモードの３つを選べます。

レイテンシーとサウンドの兼ね合いで選びましょう。

ステレオ・プロセッシング

M/S、L/Rの処理オプションもバンドごとに選択できます。

Gain-Q

ゲインとQノブの間にある歯車みたいなのをクリックすると、アナログ・コンソールのようにベルのQとゲインが影響を与え合う挙動になります。

スペクトラム・グラブ

アナライザーの波形にしばらくポインタを合わせるとピークの検出をしてくれます。
（デフォルト設定の場合、うざい場合はオフにもできます）

削りすぎには注意しましょうね！

オートゲイン機能ももちろん付いていますよ。

高性能なスペクトラムアナライザー

精度の高さと視認性の良さで、中にはPro-Q3をマスターに挿してアナライザーとして使う人もいるらしいですね。

細かいカスタマイズやフリーズ、EQマッチといった気の利いた機能も搭載されています。

中でも便利なのが、プロジェクト内の他トラックにインサートされているPro-Q 3のスペクトルを表示するオプションです。

こんな感じでPro-Q3がインサートされている他のトラックの波形が表示されます。

今開いているトラックとかぶっている周波数帯域がある場合は色分けで教えてくれるオプション付き。

気になる波形をクリックすると現在のディスプレイにオーバーラップ表示することができます。

Claroみたいに専用のインターフェースに切り替わるわけではありませんが、あちらも結局フルで波形を表示できるのは２つまでですので似たようなものです。この辺は好みになってきますね。

ダイナミックEQ

ダイナミックレンジとスレッショルド・コントロール、インテリジェントなオートスレッショルドモードを備えたダイナミックEQとしても活用できます。

使い方は簡単で、「あ、このバンドやっぱダイナミックの方がいいかも」と思ったらノブの周りのリングを動かすかショートカットでリダクション量をドラッグで指定するかすればOK。
やっぱやめる時も元に戻すだけです。

外部サイドチェインにも対応していますよ。

ダイナミックEQはマルチバンドコンプみたいな雰囲気ですが、通常EQの延長で自然に使うことができるので便利ですよね。

CPU負荷

ここまで高品質ながら負荷が軽い、というのが超ありがたいです！

こちらはLogic備え付けのChannel EQです。DAWに初めから入っているプラグインなのでもちろん軽いですよね。

なんと、それとほとんど同じくらいという軽さ！

ここぞという時にしか使えないような重いEQもある中で、これはすごいことですよ。

上記の画像は一番軽いゼロレイテンシー・モードですが、ほとんどのシーンはこのモードでいけますのでご心配なく。

参考動画

メーカーによる紹介動画

まとめ

サウンド的には見た目通りという感じですが、モダンでクリア系ながらも冷たく硬い印象はなく思ったより滑らかな感じでした。

ちょっとレトロな雰囲気を求めるならともかく、今風の音を作りたい人には間違いなくオススメできるEQですね。

一度ハマるとこればかり使うようになってしまい倉庫番行きになるEQが出てくる危険がありますので、そこだけは注意してください。

一つ問題なのは（FabFilter製品全般に言えることですが）お値段が・・・ね。

ただ、セールの頻度も割引率も高くないですが、個人的にはものすごい割引率を連発してくるメーカーよりも良心的な印象を持っています。
ほんとにその値段分の価値があるってことですからね。

ガッツリ使っている「買ってよかった！」と思える製品は、定価で買った数日後にセールがきても平気なものです。
ちょっとはがっかりするけど・・ほんの少し・・ね。強がりじゃなくて。

FabFilterは無料のお試しもありますので、じっくり使い倒してみてください！

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