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素晴らしいサウンドと使いやすさを誇るセミモジュラー・シンセ【Phase Plant】やユニークなSnapinシリーズなど、独自路線でハイクオリティなプラグインを展開するスウェーデンのプラグイン・デベロッパー Kilohearts のグラフィックEQプラグイン【Carve EQ】を紹介します。
グラフィックEQの良さである大胆な音作りにパラメトリックの操作性を取り入れた感じで、さらにステレオ処理やリファレンストラックに自動でEQをマッチしてくれる機能も搭載しています。
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目次
Carve EQの特徴と機能紹介
Carve EQはパッと見よくある普通のパラメトリックEQプラグインに見えるかもしれませんが、ちゃんとグラフィック・イコライザー(バンドごとのスライダーが並んでるアレ)です。
コントロール・オプション
EQを設定する時の操作の仕方は3つあります。
こうして見ると確かにグラフィックEQだなって感じがしますよね。
バンド(ポイント)数は31で、一つずつ上下してもいいし、範囲選択して一気に上下することもできます。
ちなみに、スペクトラムの表記はバンドに合わせた1/3オクターブから、もっと広いオクターブやもっと細かいものに変更もできます。
グラフィックEQをパラメトリックのピークみたいに簡単に山なりにできたらな〜って思ったりしません?(実機だったら指の加減である程度できるけど)
このツールを使うと範囲を決めてつまみ上げたり下げたりが簡単にできますし、パラメトリックみたいに目的の周波数をスィープして探すこともできます。
グラフィックEQで一気にざーっと形を作れたらな〜って思ったりしません?(これも実機だったらある程度できますね)
このツールはその名の通り好きなカーブを描いていくことができます。
L/RとM/Sでの処理
L/RモードとM/Sモードが選べまして、LeftとRightもしくはMidとSideを別々に処理することができます。(Lが赤、Rが青みたいに色分けされているのでわかりやすいです)
ドラムループのようなステレオの素材を料理する時にも便利ですね
リファレンス・ツール
現在の入力ソースのスペクトルに別のサウンドのスペクトルを重ねて表示することができます。
周波数かぶりが気になるトラックをサイドチェインで選択してリアルタイムに表示させたり、
リファレンストラックのオーディオファイルを読み込んで分析したり、
ファクトリープロファイルとしてあらかじめ色々なジャンルのプロファイルが入っていますので、それを利用してもOK。
リファレンスの波形を見ながら自分でEQを設定しても良いですし、イコライザーをリファレンスに自動的にマッチングさせる機能も付いております。
やり方は簡単で、
- Input Recordで現在の入力ソースを分析
- Target Profileを選択(ファクトリープロファイルを使うか、ファイルから読み込む、サイドチェインの場合はRecord押して分析)
- Detail(EQカーブの細かさ)とAmount(適用具合、カーヴが極端すぎる場合はこれ)で調節
といった流れになります。
ちなみに、Invertで適用したEQカーブを反転させることもできます。(リファレンスのトラックと被らないようなEQ設定にしたい時など)
参考動画
まとめ
グラフィックEQは視覚的にも操作的にも分かりやすいのでサクサク使えるし、思い切った音作りにも向いています。
が、プラグインのグラフィックEQとなると、実機だとできるテク(両手で操作したり複数バンドを一気に動かしたり)が使えないためイマイチ操作性に難があるんですよね。
CarveEQはその辺りを実機レベルといかないまでもかなり解消していますし、リセットやスウィープのように実機ではできないことも可能だったりします。
リファレンスも便利だし、ステレオ処理もあるとありがたい機能ですね。
「プラグインでグライコはちょっと・・」と思っている方、ぜひ一度お試しください!
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Kiloheartsのプラグイン全部入りバンドルです。
それぞれ個別に使っても有用なものばかりですが、SnapinとMultipass、Phase Plantあたりを連携して使うことにより更なる力を発揮します。
1から10までなんでもできるわけではありませんが、作編曲〜ミキシングあたりまでを強力にサポートしてくれる環境が手に入りますので思い切ってしまっても損はないと思います。
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