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今回紹介するのはスウェーデンのデベロッパー Kilohearts のオールパス・フィルター・プラグイン【Disperser】です。
通常のフィルターのように原音をブーストしたりカットしたりするのではなく、原音はそのままスルー(オールパス)して位相のみをシフトする・・・と、技術的な仕様は結構面倒くさいですが効果は独特で面白いです。
秘密の隠し味から飛び道具としてまで、意外なところで活躍したりするプラグインだと思います。
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目次
Disperser の特徴と機能紹介
Snapinとは?
Disperser はSnapinシリーズのプラグインです。
「Snapinってな〜に?」ってところですが、同じKiloheartsのホストプラグインMultipass (レビュー記事はこちら)や Snap Heap 、またはシンセプラグインの Phase Plant(レビュー記事はこちら)の中で使えるプラグインで、パラレルやマクロを組んだりモジュレーションをかけたりして色々いじくりまわすことができます。
もちろん、単品でトラックにインサートすることもできますのでご安心ください!
ちなみに、主要なエフェクト詰め合わせのKilohearts Essentialsは無料なのにめっちゃ使えますので是非ダウンロードしましょう!
フォルマントフィルターやリバーサー、テープストップなど、ほんとにFreeっスか?ってレベル!
GUI
Faturator はSnap Heapの中で使う時と、トラックにインサートする時でGUIが変わります。
機能はどちらも同じです。
各パラメーターの使い方
パラメーターはたったの3つだけという超シンプル仕様。
周波数ウィンドウの縦線を左右にドラッグしてフィルタのカットオフ周波数を調整します。
さりげなく波形や音名も表示されるのが良いですね!
オールパスフィルタの次数を上げて、効果の強弱を調整します。
フィルターのQ値を調整します。カットオフ付近にディレイが集中する効果があります。
用途
通常のフィルターと違って原音がそのままというのが1つの特徴(Dry/Wetで言うとDryが常に100)ですので、それを利用してトランジェント・シェイピングの選択肢として利用するのがわかりやすい用途ですね。
キックやベースで簡単に実感できますので、まずはその辺りから試してみるといいでしょう。
Snap Heapのプリセットではこんな感じで数台並列に並べてLFOで動かすやつもありました。(シンセリードやパッドが幻想的な感じになってかっこよかったです)
エンベロープやサイドチェインでパラメーターを動かしたりしても面白い効果が得られました。
単品で使うと結構マニアックな方向性になってきそうですので、大胆な効果を狙うならSnap Heapなどの中で使った方が色々なことができて面白いと思います。
参考動画
まとめ
位相、周波数、遅延、などの用語が並んで来ると技術アレルギーの方はそっ閉じしたくなるかもしれませんが、Disperserは特定の用途のために技術開発をしたというより、「やってみたら効果が面白かった」系のノリのプラグインだと思いますので、あまり深く考えずにいじるのが正解なのかもしれません。
フランジャーやフェイザーと違ってイマイチ効果がイメージしにくいプラグインだと思いますので、ぜひデモをダウンロードして実際に使い倒してみてください!
こちらもオススメ!
購入はこちら
Kiloheartsのプラグイン全部入りバンドルです。
それぞれ個別に使っても有用なものばかりですが、SnapinとMultipass、Phase Plantあたりを連携して使うことにより更なる力を発揮します。
1から10までなんでもできるわけではありませんが、作編曲〜ミキシングあたりまでを強力にサポートしてくれる環境が手に入りますので思い切ってしまっても損はないと思います。
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