「なんか弾いているとピックがどんどんズレていくんですけど…」
ギターをやっている人は誰もが通る道かもしれません。
そこで、今回はピックがジワジワ回転していってしまう方向けに、よくある原因とその対策、最後にちょっとしたドリルをご紹介したいと思います。
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目次
テクニック解説
ピックを弦にあてる角度
ピックがズレる原因の1つに、弾くときにピックが弦にひっかかってしまうというのがあります。(主にアップピッキング時)引っかかると持ち方が良くてもズレてしまいます。
そこで気をつけたいのがピックを弦にあてる角度です。
一般的にはA-1の順アングルが弾きやすいとされています。
A-2のフラットは初心者には少しレベルが高いかもしれませんが、使っているピックや持ち方、弾き方にもよりますので一応一通り試してみるといいと思います。
ギターはアップピッキングよりもダウンピッキングの方が多く使う傾向がありますので(始めたばかりの方は特に)、B-1のアングルで弾いている方がほとんどでしょう。もちろんそれでいいのですが、そのままのアングルでアップピッキングを弾いてしまうと引っかかります。
ダウンピッキングはB-1、アップピッキングはB-2が引っ掛かりにくいです。
弾く方向(弾き方)
ピックを弦に当てる角度はピッキングする方向との兼ね合いになりますので、適切な角度でピックをあてても弾く方向が合っていないと引っかかります。
下の図はこれからアップピッキングをするところです。(アングルはB-2フラット)
この状態からならaが比較的引っかかりにくいと思います。
b、c方向に弾くならアングルはB-3に変える、というように調節する必要があります
ここではざっくりと3方向に分けましたが、実際にはピッキングのやり方なんかでもまた変わってきます。
ダウン、アップの力の入れ方
一番大事なのはここです。
よく「ピックはどれくらいの力で持てばいいのですか?」と聞かれることがありますが、指からピックにかかる力は常に一定ではありません。
よく軽く持った方がいいと言われますが、軽いまま弾くとズレてしまいますし、最初からしっかり持っていてもズレます。バットなどでボールを打つ時に、打つ前はリラックスしているけど当たる瞬間も軽く持っているわけではないのと同じです。
フォアハンドとバックハンドで力の入れ方が変わるようにダウンの時とアップの時では親指と人差指の力のバランスは変わりますし、強弱によってもまた変わってきます。
ただ、これはかなり感覚的な部分ですので、最後に紹介するドリルをやりながら少しずつつかんでいくといいでしょう。
練習法
ズレたところからもどす練習
それでもズレる時はズレるものです。
そんな時のためにズレたところからの戻し方を知っておくと安心感が違います。
戻す方法は二つあります。
ちょっと音伸ばしてるところとか、お休みのスキに指で戻します。(右手だけでピックを自由に扱えるようにしておきましょう)
指で戻すスキがないときはこちらを使います。
こんな感じで弦に当ててズレたピックを戻します。
また、ズラしたところから弾き始めてどれくらいで戻せるか、という練習もしておくといいでしょう。
ドリル
以上4つ紹介しましたが、これらはあくまでもテクニカルな面の解決案となっておりますので、めっちゃ手が乾燥したり、めっちゃ手汗かいたりというのはまた別の話になります。
では、最後に連打の基礎練習を紹介します。
ダウン、アップそれぞれひたすら連打して慣れましょう、というシンプルな練習ですので楽譜にするほどではないかもしれませんが、やりやすい感覚を探しながらやってみてください。慣れてくるとオルタネイトで弾いても自然にできるようになります。
回数や順番は自由です。
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