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同じ曲を弾いてもプレイヤーによって解釈が違うのでアプローチが変わってくるのは普通ですよね。
その中でも作曲家の演奏は「作曲家弾き」なんて言われていて、演奏専門の人とちょっと違う独特な傾向があります。
まあ、昔は作曲と演奏が分業ではなかったので、作曲家弾きも演奏家弾きもなかったのかもしれませんが。
そんなわけで、「作曲家のピアノ演奏はちょっと一歩引いた感じで独特だよね」と言われますが、あれってどういうことなのかなと考えてみたところ、思い当たったのが商品を作っている人と消費者、つまりは設計者(作曲者)と主婦(演奏者)の目線の違いです。
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目次
例えば何かの商品を買った時
設計者だったら
普通の消費者は何か商品を買ったとしたらそれをどう便利に使おうかを考えるけど、設計者は「なるほどこうなってるのね~ふむふむ」てな感じで、どう作ってあるかを見る傾向があると思います。
ですので曲も、その曲をどう使って表現しようかと考える演奏家に対して、作曲家はその曲がどのように設計されているかを分析してその作りを最大限生かそうとするような方向性に行きがちです。
本来の使い方には違いないので、その曲のスペックをフルに活かせる反面、一歩間違えると説教じみた感じになってしまう危険もあります。
主婦だったら
一方、主婦の場合はまず説明書を読みません!
もちろん開け口なんてさがしません。なんか筋みたいなのがあれば全部開け口です。強引にビリビリあけます。
え、開いたんだから良いでしょ?
この時足りない部品や外さないといけない部品があるかもしれませんが、それは使ってみてから考えます
え、使えてるんだから良いでしょ?
激しいビープ音にも動じません。
本来動かないところや開かないところも強引に動かそうと試みます
迷ったり悩んだり、そうやって人は大きくなっていくのである。
その結果、上手く使えなかったり、壊れたりすることも多々あるでしょうが、まれに設計者が意図しなかったようなすごい使い方を発見することもあります。
これがプレイヤーのメンタリティーだと思います。
表現の方向性
作曲も自己表現ではありますが、どちらかというと「素晴らしい作品を作り上げたい」と作品に自己を投影する傾向があり、一方演奏家は、曲を通して人から人へ自己をダイレクトに表現するので、その辺に少し違いがあるのかなと思います。
なので、作曲家はスペックを追い求めるあまり使う人のことを忘れることがありますし、演奏家は自分の使いやすさを追い求めるあまりに改造魔になってしまうことがあります。
つまり、説明書をちゃんと読む人は作曲家タイプで読まない人は演奏家タイプ?(強引すぎ)
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