デジタルリバーブ初期の名機 EMT 244 と EMT 245 のアルゴリズムを基にしたリバーブ・プラグイン！PSP Audioware【PSP 2445 EMT】レビュー

ハイクオリティのアナログサウンドが特徴の扱いやすいプラグインを開発しているメーカーPSP Audioware 。

今回はそんなPSP製品の中から、デジタルリバーブ初期の名機 EMT 244とEMT 245のアルゴリズムを元に作られたリバーブ・プロセッサー【PSP 2445 EMT】を紹介します！

コンボリューション・リバーブのリアルな響きも良いですが、個人的にはアルゴリズム・リバーブのちょっと人工的な感じが逆に音楽によく合う気がして好きなんですよね。

特に昔のデジタル・リバーブには現代の鮮明なリバーブにはない独特の味があります。

そんなヴィンテージ・デジタル・リバーブのおいしいところを、オリジナルにはないパラメーターなどを追加して現代のワークフローに上手く落とし込んだプラグインとなっております。

高品質ながらも派手すぎないサウンドで、ボーカル、楽器、シンセ問わず幅広く使えますよ。

参考

DTM用語集（11/1更新）

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PSP 2445 EMT の特徴と機能紹介

各コントロール

メインのコントロール部です。

最大の特徴は、やはり244と245のリバーブ・エンジンを両方とも積んでおり、選択または両方同時に使用もできちゃうところ。

• Engine switch・・・２４４と２４５のリバーブ・エンジンの切り替え、さらには二つを混ぜることもできます。
• Input Level・・・リバーブ・アルゴリズムの入力レベルを調整できます。
• Delay・・・プリディレイ・タイムを設定。
• Reflections・・・初期反射の量を設定。
• Time knob・・・リバーブ・タイムを設定。
• Time switch・・・低域の残響を長くしたり、高域の残響を短くしたりすることができます。

それとミックス（Dry/Wet）とアウトプット・ゲインという構成になっています。

隠しパラメーター

さらに、OPENをクリックすると下側がパカっと開いて追加のパラメーターが現れます。

• Routeスイッチ・・・3つの信号構成を選択できます。これによってリバーブ・サウンドも変わってきます。
• out I-II / II-I switch・・・245 エンジンがどのように信号をプラグインの左右の出力チャンネルにルーティングするかを選択
• MOD・・・モジュレーションの深さを調節。
• HPF・・・ハイパス・フィルター。
• LOW・・・低域の残響時間を調整。
• HIGH・・・高域の残響時間を調整。
• WIDTH・・・リバーブのステレオ幅をコントロール。
• BALANCE・・・残響信号のLRバランスを設定。

これだけ付いていれば通常の使用ではまず困りません。

プリセット

まあ、このリバーブは自分で音を作った方が楽しいと思いますが、一応プリセットも充実していますよ！

CPU

CPU負荷も比較的軽い方ですので気軽に使えますよ。

軽いリバーブの代名詞的なValhallaRoomと比べても遜色ない軽さ。

参考動画

メーカーによる紹介動画

テキトーなループにかけてみた（デモ動画）

こちらの曲のドラムとベース、パーカッションでも使っています。

まとめ

シンプルなパラメーター構成なので、あまり迷うことなく素早く音を決めることができるのが良いですね。

味がある系ヴィンテージ・リバーブですが、そのまんま完全再現というわけではないので音も非常に扱いやすいですし、欲しいパラメーターも一通りそろっています。

楽器、ジャンル問わず幅広く使えますが、派手な濃密キラキラリバーブを求めている方には合いませんのでご注意ください。

アルゴリズム・リバーブ好きは絶対チェックしてみてくださいね！

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