面白いモジュレーション効果を得られるフリーケンシーシフター・プラグイン!PSP Audioware【PSP HertzRider2】レビュー

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

ハイクオリティのアナログサウンドが特徴の扱いやすいプラグインを開発しているメーカーPSP Audioware

今回はそんなPSP製品の中から、フリーケンシー・シフター・プラグインPSP HertzRider2】を紹介します!

周波数をシフトするちょっぴりマニアックなプラグインです。

ピッチシフターと似ていそうで全然違う代物で、美しいステレオ効果からぶっ飛んだ効果まで、個性的なモジュレーション効果が得られるプラグインですよ。

PSP HertzRider2 の特徴と機能紹介

フリーケンシー・シフターとは?

ピッチシフターと何が違うの?ってところですが、実際得られる効果はかなり違います。

一般的なピッチシフターは、例えば440Hzが基本周波数の音を1オクターブ上げる(ピッチシフト)すると、基本周波数の440Hzは880Hzに、それに合わせて第2倍音は880Hzだったのが1760Hzに、そして第3倍音は1320Hzが2640Hzといった感じで、倍音構成が変わらないため、そのままの音色で音程のみが変化します。

それに対してフリケンシーシフターは、440Hzを880Hzにシフトすると、第2倍音は880Hzだったのが1320Hzになり、第3倍音は1320Hzだったのが1760Hzというよう、全体的に440Hzシフトしますので倍音構成が崩れて面白いサウンドになります。

ピッチシフターがピッチの増減なのに対して、フリーケーンシーシフターは周波数で増減するというわけです。

下の画像はド(261.63Hz)を440Hz近辺までシフトしたものです。

上画像のピッチシフターと下のフリーケンシーシフターでは倍音構成が変わっているのがわかると思います。

各コントロール

シフト・コントロール

こちらは周波数シフトを設定するセクションになります。

  • Source Switch・・・入力信号がステレオの場合のルーティングを選べます。
  • Shift knobs・・・デジタルターンテーブルのような真ん中のでかい二つのノブ。周波数のシフト量を調節します。
  • Link switch・・・シフトノブ操作のリンク(オフ、同方向、逆方向)を切り替えます。
  • Range switch・・・ノブと中央のディスプレイの範囲を変えられます。シフトの効果幅に合わせて設定しましょう。
  • Phase Reset・・・シフトをリセットします。

モジュレーション系

PSP HertzRider2 はLFOエンベロープフォロワーシフト効果に変化を加えられるのも大きな魅力の一つです。

  • LFO Type・・・LFOのオンオフとタイプを選べます。ランダム風のWobbleもありますよ。テンポ同期にも対応。
  • Rate・・・LFOの速さを制御。
  • Depth・・・シフトノブで設定した値に対するLFOの適用量。
  • Spread・・・LFOの位相スプレッドをコントロールします。両エンジン間にシフトの変化をつける感じ。
  • ENVelope・・・エンベロープ・フォロワーの適用量を+かーで設定。下のスレッショルド、モード切り替え、タイムで調整。
  • Dry Defeat・・・ドライ(インプット)シグナルとMixノブを切り離し、プラグインのアウトプットにはウェットシグナルのみを出力します。

それとバイパス、Dry/Wetミックス、アウトプットがあります。

使ってみた感じDry/Wetを効果的に使うのがけっこう重要だなと思いました。

エンベロープのアタックとリリースは3つのモードとタイムで調整します。

att/rel時はアタックとリリース両方、attack時はアタック(リリースはショートで固定)、release時はリリース(アタックはショートで固定)が、Time にそれぞれ割り当てられます。

また、外部からのサイドチェインにも対応していますので、別トラックをトリガーにすることもできますよ。(サイドチェインの内部、外部はスライダー式なので半々なんてこともできちゃいます)

CPU

CPU負荷はかなり軽いです!

参考動画

メーカーによる紹介動画

テキトーなループにかけてみた(デモ動画)

まとめ

なんでもないシンセ・プラック・サウンドがガムランゴングのようなサウンドになったり、もはや元のトラックの音がわからないくらいの激しいシフト効果、さらにはトランジションで使ったりしても効果的かも。

が、個人的にはうっすらLFOで揺らしつつエンベロープでもちょっぴり変化をつける、みたいな綺麗めな使い方も捨てがたいです。

もっと飛び道具系のエフェクトなのかと思いましたが、負荷も軽い上にかなり色々使えそうで気に入りました

ちょっと商品名からはどういうエフェクトなのかイメージしにくいですが、使ってみるとだいぶ実用的なことがわかります。

ぜひ、チェックしてみてくださいね!

こちらもオススメ!

多彩なサウンドを演出できる空間系マルチエフェクト・プラグイン!Blue Cat Audio【Blue Cat’s PolyVibe】使い方&レビュー ボブ・ムーグのアナログ・エフェクト・モジュールをデジタル制作環境向けにプラグイン化!Moog【Moogerfooger Effects Plugin Bundle】レビュー

購入はこちら

PSP HertzRider2

Plugin Boutiqueで見る

価格比較
  • Plugin Boutique ・・・¥11,587 ポイント還元、無料特典あり
  • beatcloud・・・¥10,350 ポイント還元あり

※価格は為替の影響で変動します。

Plugin Boutique 今月の購入者無料特典

Plugin Boutiqueで何か買い物(いくらでもOK!)すると無料でこちらのプラグインがもらえます

現在セール中の記事から特に注目のものをピックアップ!
今月のラインナップ(〜11/22)