Cableguys【Snapback】vs Devious Machines【Texture】どちらを選べば良い？徹底比較してみた！

コンピューター・ミュージック全盛の今、市場に出回るオーディオ・プラグインは日々増えていっている。

そんな中、同じような機能を持った競合プラグインが生まれてくるのはもはや必然。

しかし、資金は有限である。

賢い買い物をするため、自分の内なる声に耳を傾け、真に自分が必要としているプラグインを賢く選ぶことが必要なのだ！

というわけで、Cableguysの新製品【Snapback】と、似たような機能を持つDevious Machines【Texture】を比較してみました。

どちらも既存のトラックに別の音を重ねるレイヤー・サウンドを簡単に作れるプラグインというコンセプトです。

機能を色々と比較してみて、それぞれの方向性の違いを炙り出せればと思いますので、どちらを買おうか迷っている方はぜひ参考にしてみてください！

参考

DTM用語集（11/1更新）

サンレコ 〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア

てかそもそもプラグインでやる意味は？

「いや、別に普通にトラックもう一つ作って重ねるからいいっス」という方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、慣れていてある程度よく使うサンプルやエフェクト・チェーンなどがまとまっていればそこまで手間には感じないでしょう。

プラグインを使うメリットは、レイヤーするサンプルや処理するエフェクト類が全部まとまっていますので、より少ない手順で迷いなく作業できることです。

また、トラックが増えないのでトラックの管理も簡単になります。

一方、プラグインを使わないメリットというのも無視できません。

少し手間がかかる反面、サンプルやエフェクトも好きなものを好きなように使えますし、タイミングやアレンジの面でも特に制限がないため柔軟性という点ではこちらにアドバンテージがあります。

ただ、結局はやりたいことによってプラグインを使った方が実現しやすいものとそうではないものがありますのでケースバイケースといったところでしょうか。

機能比較

CPU負荷

負荷はどちらも軽いですが、Snapbackの方がわずかに高いです。

まとめ

で、結局どちらを選べばいいのか、またはどういった基準で選べば良いのかというところですが。

ざっくりとした方向性としては、Snapback があくまでもドラムセクションをブラッシュアップさせることを主軸においているのに対して、Texture はよりクリエイティブな仕様となっております。

方向性の違い

Snapback 最大の特徴は原音よりも前に音をレイヤーできることです。

それによりスナッピーな音を簡単に作れますが、レイテンシーが発生することも忘れてはいけません。

また、ディスプレイのズーム機能のタイミングの修正で位相の調整も細かくできるため、パワフルなリズムセクションを素早く作ることが目的なら Snapback かなと思います。

一方で、Texture はパーカッシブなサンプルだけでなくノイズやサイン波のオシレーターなども備えており、さらにモジュレーションやEQでかなり凝ったサウンドデザインが可能となっております。

手動のレイヤーでは難しい、より積極的な音作りも考えているなら Texture ですね。

とはいえ、基本的な機能はどちらも備えていますので、デザインや操作性などで選んでもいいと思いますよ。

2024年10月31日 パワフルなドラム・レイヤーを簡単な操作で作れるエフェクト・プラグイン！Cableguys【Snapback】レビュー

2023年5月13日 ちょっと物足りない時に、色々な音をレイヤーできるマルチ・エフェクト・プラグイン！Devious Machines【Texture】レビュー

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