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ドイツの老舗シンセサイザー・メーカー Waldorf 。
その歴史は長く、元祖ウェーブテーブル・シンセとして有名な PPG とも関係の深い会社です。そんなこともありPPGの公式エミュレート版プラグインも出してますよね。
メーカーとしては色々と紆余曲折あったみたいですが、現在もハードウェア、ソフトともに歴史の重みを感じさせる硬派なシンセを作り続けています。
今回紹介するプラグインは、そんなWaldorfの記念すべき第1弾シンセ Microwave を現代に甦らせたソフトウェア・シンセサイザー・プラグイン【Microwave 1】です。
どことなくマイルドで味のある音のPPGと比べると、Microwave はより太くクリアな感じなのでモダなエレクトロサウンドなんかにもおすすめですよ。
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目次
Microwave 1 の特徴と機能紹介
オシレーターとフィルター
重要なパラメーターを包括的にコントロールできる画面です。
ざっくりとした音作りはこちらで、より詳細な設定はそれぞれ専用の画面でやる感じです。
オシレーターはオクターブ切り替え、デチューンと半音単位でのピッチ、ウェーブポジションとポジションへのエンベロープの適用、それとボリュームとソロ。
フィルターはカットオフ、レゾナンスと、カットオフへのエンベロープ、ベロシティ、キートラックの適用。
それと、ノイズオシレーターやパン、ピッチグライドの設定なんかもできます。
ウェーブテーブルはリストから選択しても良いし、ダイヤルで回して選ぶのも意外とやりやすいです。
Glideは半音単位のグリッサンドと、滑らかに変化するポルタメントを選択できます。
Fingeredは音が被った時だけグリッサンドになる設定ですが、これはノートではなく音の被りで判定されているようなのでリリース音が被っても反応します。
また、インターバルに合わせた挙動の違いなんかも選べますよ。
こちらで各オシレーターの詳細な設定をすることができます。
ちなみに、Microwaveは2オシレーター仕様ですが、シングルモードでは選べるウェーブテーブルは一つになります。(マルチモードにすると最大8つまで重ねることができます)
波形のスタート位置やピッチベンド時の変化幅、ピッチとウェーブポジションへのモジュレーションの割り当てなどをコントロールできます。
ピッチモジュレーション2にはサイン波などを使った滑らかなピッチ変化を音階状に変化させるクオンタイズ機能なんかも付いていますよ。
モジュレーションはソースとコントロールをリストから選んで、パラメーターに対応したModノブを変化させたい方へ回して適用する仕様となってます。
ルーティングが分かりやすい反面、モジュレーションマトリックス方式のようにルーティングの状況を1画面で見渡すことはできません。
カットオフやレゾナンスへのモジュレーション割り当て、といったフィルター関連だけでなく、ミキサーやボリューム、パンなどのコントロールもこちらのセクションにあります。
ミキサーは二つのオシレーターとノイズのボリュームとそれに対するモジュレーション。
下には全体的なボリューム関係のコントロールとパンなんかがあります。
Microwaveは、シングルモードでは二つのオシレーターを左右に振りデチューンでずらしてステレオ感をだす、といったことができないようなので、広がったサウンドが欲しい場合はパンのモジュレーションをうまく使う必要があります。
フィルターのキャラクターをカスタマイズできるというかなりマニアックな機能も付いています。
マルチモードをアクティブにすると最大8パートまで重ねることができます。
もちろん各パートごとにウェーブテーブルを選べますよ。まあ上記の機能がそのまま増えていく感じですね。
めちゃくちゃ分厚いサウンドや複雑なサウンドを作れはしますが、もちろん負荷も比例します。
ちなみに、3パートでこんなもんです。
マルチで使うならさすがに書き出しながらじゃないときついかも。
モジュレーション
UIの下側はモジュレーション系のコントロールとなっております。
デフォルトでボリュームに割り当てられているエンベロープです。
とはいえ、他のパラメーターも動かしたければソースでボリュームエンベロープを選べばOK。
ADSRそれぞれにもモジュレーションをかけられます。
ディケイをLFOで動かしたり、ModWheelに割り当てたりしてもいいですね。
カットオフにルーティングされているエンベロープ。動き出しを遅らせるディレイ機能付き。
ウェーブポジションを動かすエンベロープはちょっと独特な感じですが、慣れると普通のADSRでは作れない面白い動きもできますよ。
LFOは2機あります。
ランダム感を出す機能やLFOの動きを非対称にする機能、またディレイやADなんかも付いていてかなりこだわることができます。
CPU
CPU負荷はそこそこ高めです。
現代のウェーブテーブルシンセの代表格であるSerumや、最新鋭のCurrentなんかよりも高いですね。
ちなみに、条件はいずれもウェーブテーブル2オシレーター+フィルターでエフェクト無しです。
ただ、負荷は高いですが安定はしているのでそんなに使いにくくはないです。
参考動画
リズムセクション以外は全てMicrowave 1です!
まとめ
ちなみに、エフェクト類は一切付いていません。
なんとも潔い仕様ですね。
ぶっちゃけ単体でのサウンドエディットの幅で言ったらエフェクトも付いている【PPG Wave3.V】の方が広いと思います。
それでいてCPUへの負荷が高いときているわけですが、その分しっかりと情報量の多い説得力のあるサウンドを出してくれるので許せちゃいます。
硬質なシンセベースから深みのある柔らかいパッドサウンドまで、今時の音楽で違和感なく使いたいけど独自の魅力も欲しい、なんて時にちょうど良い選択肢だと思います。
正直私の環境ではシングルをメインで使う方が都合が良いですが、PCのスペックしだいではどこまでもこだわれますのでポテンシャルはかなり高いですよ。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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